部分矯正ができない例とは？理由と対応策について解説

◎メリット

• コストが抑えられる：

  部分矯正は、全体矯正に比べて治療範囲が限られているため、費用が安く抑えられる点が大きなメリットです。

• 治療期間が短い：

  特定の歯だけを動かすため、治療にかかる期間が全体矯正に比べて短期間で終わります。

• 痛みが少ない：

  部分矯正は、歯全体ではなく一部を動かすため、治療中の痛みや不快感が少ない傾向があります。

• 始めやすい：

  全体矯正に比べて治療を始めるハードルが低く、気軽に治療を始めやすいのが特徴です。

◎デメリット

• かみ合わせの調整が難しい：

  部分矯正は特定の歯を動かすだけで、かみ合わせ全体の調整が難しく、かみ合わせに問題がある場合には効果的でないことがあります。

• 後戻りのリスク：

  部分矯正は、治療後に歯が元の位置に戻ってしまうリスクがあるため、治療後の維持が重要です。

• 動かせる歯の制限がある：

  部分矯正は治療できる歯に限りがあり、歯並び全体の改善が難しい場合もあります。

◎メリット

• かみ合わせの調整が可能：

  全体矯正は、歯並びだけでなく、かみ合わせを正すことができます。これにより、歯の健康や口腔機能を改善することができます。

• 根本的な改善が可能：

  部分矯正では解決できない歯並びや顎の問題も、全体矯正なら効果的に改善できます。

• 長期的な安定性：

  全体矯正は歯全体を調整するため、治療後の安定性が高く、後戻りのリスクが低減します。

◎デメリット

• 治療期間が長い：

  部分矯正に比べて治療期間が長くなり、一般的には1年半から3年程度の期間がかかります。

• 治療費が高くなる可能性：

  全体矯正は治療範囲が広いため、費用が部分矯正に比べて高くなることがあります。

• 装置が目立つ場合がある：

  ワイヤー矯正などでは、矯正装置が目立つ場合があります。
  目立たない治療法を選ぶことができますが、全体矯正を行う際には多少の見た目の違和感が生じることがあります。

◎ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、従来からある矯正方法で、歯にブラケット（小さな金属の部品）を装着し、ワイヤーを使って歯を動かします。
この方法は、重度の歯並びの問題やかみ合わせの調整に最適です。
ワイヤー矯正の大きなメリットは、非常に高い精度で歯を細かく動かすことができる点です。
そのため、歯並びを精密に調整でき、顎の問題や重度の歯並びの乱れにも対応可能です。
全体的な歯並びやかみ合わせの問題を解決するために、広範囲にわたる対応ができるのが特徴です。
一方、デメリットとしては、ワイヤーとブラケットが目立つため、審美的に気になる方にとっては不安が残ることがあります。
また、治療中にワイヤーやブラケットが歯に当たることで、食事中や歯磨き時に不快に感じることがあり、これが治療の進行中に気になる方もいらっしゃいます。

◎マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす治療法です。
装置がほとんど目立たず、取り外しができるため食事や歯磨きが普段どおり行え、ワイヤー矯正に比べて装着時の違和感も少ないのが特徴です。見た目への配慮をしながら衛生的にケアしやすいという点で、仕事や学校、接客業の方にも選ばれています。
一方で、適応は軽度〜中等度の歯並びが中心で、重度の叢生や大きな噛み合わせのズレには不向きな場合があります。
また、取り外しができる利点の裏側として自己管理が不可欠で、1日あたり十分な装着時間（一般に20時間前後）を守れないと計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びてしまい、効果が得にくくなることがあります。