コラム COLUMN
虫歯は自然に治らない病気って本当?
皆さんこんにちは。
北栄デンタルクリニックです。
誰もが日常的にかかり得る病気というのは、自然治癒が期待できるものが多いです。
例えば、風邪や食あたりなどは毎回、内科を受診する人の方が珍しいのではないでしょうか。
もちろん、症状が重体場合は内科を受診して解熱剤や鎮痛剤などを処方してもらいますが、基本は安静に過ごして自然に治るのを待ちますよね。
虫歯をそれと同じように考えてしまうと、大きなトラブルに見舞われてしまうのがご注意ください。
今回はそんな「虫歯の特殊性」についてかんたんにご説明します。
虫歯は風邪や感染性の胃腸炎と同じように、感染症として分類できますが、身体の免疫機構が適切に機能しないという点において特殊です。
エナメル質や象牙質に感染した虫歯菌は、免疫細胞などによって排除することができないからです。
これが「虫歯が自然に治らない病気」であるゆえんです。
虫歯は自然治癒が見込めない病気なので、「放置するほど進行」していきます。
虫歯菌が産生する酸によって歯質が溶かされていき、やがては歯の神経まで侵され、激痛を伴うようになるのです。
その後は、歯の神経が死んで、歯の根の先から汚染物質が漏れ出て、「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」などを引き起こすようになります。
さらに放置すると、「顎骨骨髄炎にまで発展」することがあります。
上記の理由から、虫歯を患った場合は1日でも早く歯科を受診して、治療をスタートさせた方が良いといえます。
仕事や学校、趣味の時間を優先して受診を後回しにしていると、歯質はどんどん失われていきます。
このように、虫歯は自然に治らない病気であり、放置するほど症状が悪化します。
とくに子どもの虫歯を重症化させると、大人の歯の発育にまで悪影響が及びますので、虫歯に気付いた時点で北栄デンタルクリニックまでご連絡ください。
しっかり診査した上で、最善といえる治療法をご提案します。